【緊急事態】サーフボードのデッキパッドが剥がれたら交換が必要？選び方や貼り方についてサーファー目線で解説します

はじめに

サーフィンは、波に乗る喜びや自然との一体感から多くの人々を魅了するウォータースポーツです。

サーフィンの楽しさをさらに引き出すために、サーフボードのメンテナンスは欠かせません。

特にデッキパッドは、足の滑り止めや安定性向上に役立ち、みなさんのサーフィンのパフォーマンスに大きな影響を与えます。

しかし、デッキパッドは摩耗や劣化が進むと、その機能を十分に発揮できなくなるというのも事実です。

そこで、今回はサーフィン歴10年超の僕が、これまでの経験を踏まえつつ、デッキパッドの交換方法や、おすすめの便利アイテムについて解説していきたいと思いますので、興味のある方はぜひ読んでいただけると嬉しいです。。

デッキパッド交換の必要性とタイミング

デッキパッドの交換の必要性

当然ですが、デッキパッドは長期間使用すると劣化します。

デッキパッドが劣化すると、ホールド力が失われるため、スリップすることが多くなり、思うようなライディングができなくなってしまいます。

また、スリップ時に怪我をする恐れもありますので、みなさんの安全の観点からも、デッキパッドの定期的な交換は必要です。

私の友人の中には、デッキパッドのスリップにより膝の靭帯を損傷した人や、スリップしサーフボードと一緒に波に巻かれ、鼻の下を切ってしまい、4針も縫った人もいます（痛い）。

このように、デッキパッドを定期的に点検したり交換しないということは、サーフィンにおける事故や怪我のリスクを自ら上げてしまっているということに他なりません。

交換のタイミング

続いては、デッキパッドはいつ交換すべきなのかということについて、簡単に解説していきます。

デッキパッド交換のタイミングは、以下のとおりです。

• 表面の劣化が激しく、色も褪せてきている
• 滑りやすくなってきた
• 剥がれてボード面が見えている

もしみなさんのデッキパッドをチェックして、上記に示した内容に該当するようであれば、すぐにデッキパッドを交換されることをおすすめします。

少々値が張るデッキパッドではありますが、サーフィンのパフォーマンスや安全性をしっかりとキープできると考えれば安い物なので、みなさんは早めにデッキパッドを交換することを心がけましょうね。

デッキパッドが剥がれた時の応急処置

「デッキパッドの交換の必要性は分かったけど、もう少しだけデッキパッドの寿命を延ばしたい！」

と思っている読者のみなさん！

その気持ち、僕もすごくよく分かります(笑)

僕もデッキパッドを交換するお金がなくて、なんとか誤魔化しながら古いデッキパッドを使用していたことがありました。

その当時に僕がやっていた応急処置とは、

• デッキパッドにワックスを塗る
• 剥がれたデッキパッドを接着剤で付ける

というものです。

この応急処置について、せっかくなので詳しく説明しておきますね。

デッキパッドにワックスを塗る

この方法はかなりおすすめです！

サーフボードと同じように、デッキパッドにもワックスを塗るメリットは、劣化した表面のホールド力を保つことができるところです。

滑りを気にするプロサーファーは、新品のデッキパッドにもワックスを塗ったりしていますよね。

そのくらい、デッキパッドにワックスを塗ることで、滑りやすさを軽減できるということなんです。

逆にデメリットは、デッキパッドが白く汚れてしまう点や、毎回塗らないといけない点などが挙げられます。

みなさんは、このようなメリット・デメリットを理解した上で実践されてみてくださいね。

剥がれたデッキパッドを接着剤で付ける

正直なところ、僕はこの方法をあまりおすすめできませんが、「どうしても剥がれた部分を急いでくっつけたいんだ！」という方のための、最後の手段という位置付けになります(笑)

僕がこの方法をおすすめできない理由は、市販の接着剤を使用すると、デッキパッドをはがす際に接着剤だけがボード面に残り、それを取るにはサンドペーパーなどを用いて削り落とす必要が出てくるからです。

実際に僕もこの方法を試したことがありますが、やはり広範囲に接着剤が付着してしまい、デッキパッド剥がしに半日以上かかったことがあります。

読者のみなさんは、このようなデメリットを理解した上で、この方法を実践するようにしましょう。

僕からのささやかなアドバイスとしては、接着剤で貼り付ける面積は、極力少なくすることをおすすめします(笑)

古いデッキパッドの剥がし方

デッキパッドを交換する際は、古いデッキパッドを正しく剥がすことが重要です。

必要な道具と剥がし方のコツを覚えて、サーフボードを傷つけずに作業を行いましょう。

デッキパッドを剥がすために必要な道具

デッキパッドを剥がす際に必要な道具は以下のとおりです。

• ドライヤーやヒートガンなどの温められるもの
• ワックスリムーバー（ワックスを落とす液）
• キッチンペーパー
• スクレイパー（ワックスを落とすへら）
• いらない雑巾や新聞紙

上記のアイテムを活用して、上手にデッキパッドを剥がしましょう。

デッキパッドを剥がす前の準備

デッキパッドを剥がす作業に入る前に準備しておくことがあります。

まず、サーフボードのフィンを外してフィンと床が傷つかないようにします。

次に、床にバスタオルなどを敷いてサーフボードを保護するとともに、床にワックスリムーバーが付着しないようにしましょう。

最後に、サーフボードを拭くようのいらない雑巾や新聞紙があるとベストですね！

デッキパッドを剥がす手順

ここからは、剥がす手順を3ステップで説明します。

【ステップ1】デッキパッドの接着部分を温める

まずは、ドライヤーなどを使用して接着部分を温めましょう。

温めることで、接着剤が柔らかくなり剥がれやすくなります。

ここで注意していただきたいのは、サーフボードに熱を加えすぎないことです。

サーフボードは、高温の熱にさらされると素材が痛み、剥離やひび割れの原因となってしまいます。

【ステップ2】ゆっくり剥がしていく

接着部分を温め終わったら、いよいよ剥がしていく作業になります。

ここで意識していただきたいのは、ゆっくり剥がすことです。

急いで剥がしてしまうと、デッキパッドがちぎれて上手く剥がすことができないので、逆に時間がかかってしまいます。

【ステップ3】サーフボードに残った接着剤をワックスリムーバーで落とす

デッキパッドを剥がし終わったら、サーフボードに少し接着剤が残っていると思います。

ここで使用するのが、ワックスリムーバーとスクレイパー、キッチンペーパーです。

まず、接着剤が残っている部分にキッチンペーパーを乗せ、上からワックスリムーバーをかけましょう。

目安は、キッチンペーパーが十分に濡れて、したたり落ちない程度です。

この状態で15分ほど放置します。

その後、キッチンペーパーを外して、スクレイパーでワックスを落とすように削り落とします。

ここで注意していただきたいのは、スクレイパーの角度です。

角度を立てすぎると、サーフボードを傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。

15°ぐらいの傾斜で使用すると、サーフボードを傷つけずに接着剤を削り落とせりと思うのでやってみて下さい！

最後に、雑巾や新聞紙でキレイにしたら出来上がりです！！

新しいデッキパッドの貼り方

ここでは、おまけとして新しいデッキパッドの貼り方についても紹介しておきます！

サーフィン初心者の方は絶対にぶつかる「どう貼るか問題」ですね(笑)

僕もサーフィンを始めたての頃は、デッキパッドを貼る時に派手に失敗しました。

みなさんには僕のように失敗してほしくありませんので、ここでは基本的なデッキパッドの貼り方を解説させていただきます。

デッキパッドを取り付ける前に用意するもの

サーフボードデッキパッドを取り付ける前に、以下のものを用意しておきましょう。

• サーフボードデッキパッド
• デッキパッド用のクリーナー
• デッキパッド用の接着剤（必要なら）
• 貼付け後に乗せる重し

こちらは最低限、マストで用意するものです。

次に貼付け手順を説明しますね。

デッキパッドを貼り付ける手順

サーフボードデッキパッドの取り付け手順は以下の通りです。

【STEP 1】サーフボードのデッキをクリーナーできれいに拭く。

汚れや砂、油分、ワックスなどが付着していると、デッキパッドがしっかり張り付かなく、すぐ剥がれてしまいます。

【STEP 2】デッキパッドをサーフボードの上に置いて、位置を決める

テールパッドはセンターフィンの上に来るように貼りましょう。

フロントパッドは、ボードの中心か形状によっては、ボードを持って左右に振って1番振りやすい時に持っているところが中心なので、そこを目印に貼りましょう。

【STEP 3】デッキパッドをはがし紙から剥がして貼る

場所が決まったら、いよいよ貼付け作業です。

貼付ける時の注意点は、決めた位置の端とデッキパッドの端を合わせて徐々に貼っていくことです。

強力な粘着力なので、一気に貼らず慎重にいきましょう。

現在売っているもので、接着剤が必要なタイプは少ないと思いますが、塗る際は塗りすぎないようにすることが大切です。

塗りすぎると、余りがはみ出して汚くなってしまうのでご注意ください。

【STEP 4】サーフボードを水平に置いて、重しを乗せ1日乾かす

貼付けが終わったら、サーフボードを傷付けない素材の重し（2～3キロ）を乗せ1日乾かします。

数時間乾かせば、ある程度は乾くと思いますが、私の場合は絶対に剝がれてほしくないので、1日乾かします(笑)

以上の4つの手順で、みなさんも初めてのデッキパッド貼りを成功させましょう！

まとめ

この記事の内容が、デッキパッドが剥がれてしまって困っている方にとって、少しでも有益な情報となりましたら幸いです。

今回紹介したアイテムは、デッキパッドが剥がれた時には間違いなく活躍するものばかりです。

この記事の内容を踏まえていただき、デッキパッドを正しく修繕して、思いっきりサーフィンを楽しんでください。

また、お気に入りの道具たちのコンディションをしっかりと保ちながら、最高のサーフィンができる環境を整えましょう！

これからも、当サイトではサーフィンのお役立ち情報を発信し続けたいと思います。

みなさんのサーフィンライフがより良いものとなるよう、心から願っております。

最後までこの記事を読んでくださり、誠にありがとうございました。